
お通夜に参列する際、数珠を持参することは一般的なマナーとされていますが、いつから手に持っておけばよいのか迷われる方は少なくありません。
「受付の時はどうすればいいのだろう」「焼香の時だけ取り出せばいいのかな」と悩まれた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、数珠を持つタイミングには明確なマナーがあり、知らずに焼香直前に慌てて取り出すと、マナー違反と見なされる可能性があります。
この記事では、お通夜での数珠を持つ正しいタイミングと持ち方について、葬儀社の実務に基づいた信頼性の高い情報をわかりやすく解説します。
お通夜の数珠は着席後から持つのが基本です
お通夜での数珠は、受付を済ませて式場に着席した頃から、読経・焼香中はずっと左手に持っておくのが一般的なマナーとされています。
焼香の直前に慌てて取り出すのではなく、開式前から手元に準備しておくことが望ましいとされます。
多くの葬儀社のマナー解説では、「着席したら左手に持つ」と覚えておくと安心であると説明されています。
数珠を持つことは、故人や仏様への敬意を表すとともに、信仰心の表明や厄除けの意味もあると考えられています。
なぜ着席後から数珠を持つべきなのか
数珠を持つタイミングには、お通夜の流れに沿った明確な理由があります。
ここでは、なぜ着席後から数珠を持つべきなのか、その理由を詳しく解説します。
受付時は両手を使う必要があるため
お通夜の受付では、記帳や香典の受け渡しなど、両手を使う作業があります。
そのため、受付中は数珠をバッグや数珠袋にしまっておくのが一般的とされています。
受付を終えて式場へ入る前、または着席後に静かに取り出して左手に持つという流れが推奨されています。
焼香直前に取り出すのはマナー違反とされる理由
焼香の順番が来てからバッグの中を探ると、静かな場の雰囲気を乱してしまう可能性があります。
葬儀という厳粛な場において、故人や遺族への配慮に欠ける行為と見なされることがあります。
複数の葬儀社サイトでは、「焼香直前にカバンをゴソゴソするのはマナー違反」と明記されており、事前に準備しておくことの重要性が強調されています。
仏事の間は基本的に持ち続けるのが作法
数珠は仏様への敬意を表す仏具であることから、通夜の読経中や焼香中など、仏事が行われている間は左手で持ち続けるのが基本とされています。
「通夜のはじめから最後まで持っておくのが望ましい」という説明をする葬儀社サイトも複数存在します。
閉式後、僧侶が退場した後や会場の流れに合わせて、数珠袋やバッグにしまうとよいとされています。
数珠の具体的な持ち方とタイミング
お通夜での数珠の持ち方には、場面ごとに適切な作法があります。
ここでは、具体的な持ち方とタイミングについて、3つの場面に分けて解説します。
座って読経を聞いているとき
着席して読経を聞いている間は、左手首に数珠をかける、または左手に軽く持つのが基本とされています。
房(房紐)は下向きにしておくのがマナーです。
膝の上で左手に数珠を持ち、静かに読経を聞くという姿勢が望ましいとされています。
焼香で歩くとき
焼香のために席を立って移動する際は、房を下にして左手で持ちます。
右手は自然に下ろしておき、数珠は常に左手で扱うことが基本とされています。
焼香台の前に立つまで、数珠は左手に持ったままの状態を保ちます。
合掌するとき
焼香時や遺族への挨拶で合掌する際は、以下のような持ち方が一般的とされています。
- 左手にかけたまま右手を合わせる方法
- 両手の親指と人差し指の間に数珠をかけて合掌する方法
いずれの方法でも、房は下向きにしておくのがマナーとされています。
宗派によって細かな作法が異なる場合もありますが、一般的な略式数珠であればこの持ち方で問題ないとされています。
数珠に関するよくある疑問
数珠の持参や使い方について、多くの方が抱える疑問について解説します。
数珠を忘れてしまった場合はどうすればよいか
数珠を忘れたからといって、お通夜に参列できないわけではありません。
本来、数珠は僧侶が念仏を唱えるための仏具であり、一般参列者の持参はあくまで「慣習」であるという説明もあります。
したがって、忘れた場合は無理に借りたりせず、そのまま参列しても差し支えないとされています。
ただし、持参する方が望ましいというのが一般的な考え方です。
いつから自分の数珠を持つべきか
数珠をいつから持つべきかについて、明確なルールはありません。
しかし、数珠専門店などでは、以下のタイミングで自分用の数珠を持つことが推奨されています。
- 成人したとき
- 社会人になったとき
最低でも社会人になったら用意しておけば、急な訃報や参列の際にも困らないとされています。
仏教徒でない場合も数珠は必要か
仏教徒ではない人や、特定の宗派を持たない人については、数珠は必ずしも必要ではないという説明もあります。
ただし、仏式のお通夜に参列する際は、故人や遺族への敬意を示すために持参することが望ましいと考えられています。
まとめ:数珠は着席後から持ち、仏事の間は左手に
お通夜での数珠は、受付を済ませて着席した頃から、読経・焼香中はずっと左手に持っておくのが基本的なマナーです。
焼香の直前に慌てて取り出すのではなく、開式前から手元に準備しておくことが、故人や遺族への配慮として重要とされています。
持ち方の基本は、房を下にして左手で持つこと、合掌時は両手の親指と人差し指の間にかけることです。
数珠を忘れた場合でも参列は可能ですが、社会人になったら自分用の数珠を用意しておくことが推奨されています。
これらのマナーを理解しておくことで、お通夜の際にも落ち着いて参列することができるでしょう。
数珠は単なる形式ではなく、故人への敬意と感謝の気持ちを表す大切な仏具です。
正しいタイミングと持ち方を心がけることで、故人を偲ぶ気持ちをより丁寧に表現することができます。
お通夜に参列される際は、ぜひこの記事でご紹介したマナーを参考にしていただければと思います。
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